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Pattern Syntax

Pattern Syntax -- PCRE 正規表現の説明

説明


     PCRE ãƒ©ã‚¤ãƒ–ラリは、(以下に示す)僅かな違いを除き Perl 5 ã¨åŒã˜æ§‹æ–‡ã¨
     æ„å‘³ã‚’使用した正規表現パターンマッチングを実装した関数群です。
     ç¾åœ¨ã®å®Ÿè£…は、Perl 5.005 ã«å¯¾å¿œã—ています。
    

Perl との差

ここで説明するのは、Perl 5.005 に関連するものです。

  1. デフォルトでは空白文字は C ライブラリ関数 isspace() が認識する 全ての文字ですが、別の文字型テーブルを用いてPCREをコンパイルす ることも可能です。通常、isspace() は空白、フォームフィード、改 行、複改、水平タブ、垂直タブにマッチします。Perl 5 ではもう空白 文字の中に垂直タブを含んでいません。かなり前から Perl ドキュメ ントにあった \v エスケープは、実際は認識されていませんでした。 しかし、その文字自体は少なくとも 5.002 までは空白文字として処理 されています。5.004 および 5.005 では、この文字は \s にマッチし ません。

  2. PCREでは、先読み言明(assertion)時に繰り返し数の指定を使用できま せん。Perlはこれを許可しますが、意図した通りに動作することを意 味するわけではありません。例えば、(?!a){3} は、次の3文字が "a" でないことを言明するわけではありません。この指定は、次の文字が "a" ではないことを3回言明するだけです。

  3. 否定の先読み言明の中で生じるサブパターンを取得する回数は計算さ れますが、オフセットベクトルの中の対応するエントリは設定されま せん。Perlでは、言明のマッチングに失敗する前にマッチしたパター ンからその変数を設定しますが、それが行われるのは、否定の先読み 言明の枝が1つだけの場合のみです。

  4. ヌル文字文字は、検索対象文字列でサポートされますが、パターン文 字列ではサポートされません。これは、パターン文字列は、0を終端と する通常のC文字列として渡されるためです。エスケープシーケンス "\0"は、ヌル文字を表すパターンとして使用することが可能です。

  5. 次のPerlエスケープシーケンスは、サポートされません。: \l, \u, \L, \U, \E, \Q 実際、Perlでは、これらはパターンマッチングエン ジンの部分ではなく、通常の文字列処理の部分に実証されています。

  6. Perlの\G言明は、一回のパターンマッチに関するものではないため、 サポートされません。

  7. 明確に述べると、PCREは(?{code})構造をサポートしません。

  8. Perl 5.005_02では、書きこみ時にパターンの一部を繰り返す際に取得 した文字列の設定に関連する奇妙な動作が見うけられます。例えば、 "aba"をパターン/^(a(b)?)+$/にマッチングする場合、$2には、値"b" が設定されますが、"aabbaa"を/^(aa(bb)?)+$/にマッチさせた場合、 $2は設定されません。しかし、パターンを/^(aa(b(b))?)+$/に変える と、$2 (および $3)が設定されます。Perl 5.004では、$2 はどちらの ケースでも設定されま、PCREでもTRUEに設定されます。将来的に Perlが別の矛盾のない状態に変更された場合、PCREも追従する可能性 があります。

  9. 他の未解決の矛盾は、Perl 5.005_02 では、パターン /^(a)?(?(1)a|b)+$/ は文字列 "a" にマッチしますが、PCRE ではマッ チしないということです。しかし、Perl と PCRE は共に /^(a)?a/ で "a" をマッチした場合に $1 が未定義のままとなります。

  10. PCREは、Perl正規表現の機能にいくつかの拡張機能を提供します。

    1. 先読み言明は、固定長の文字列にマッチする必要がありますが、先 読み言明の別の各枝は、異なった長さの文字列にマッチすることが できます。Perl 5.005 では全て同じ長さである必要があります。

    2. PCRE_DOLLAR_ENDONLYが 設定されており、PCRE_MULTILINEが設定 されていない場合、メタ文字$は、文字列の終端にのみマッチします。

    3. PCRE_EXTRAが設 定されている場合、バックスラッシュの後に文字があって特に意味 がないものは、エラーとなります。

    4. PCRE_UNGREEDYが 設定されている場合、デフォルトでは貪欲でない繰り返し指定子の 貪欲さは反転しますが、疑問符が後ろにつく場合は、貪欲になります。

正規表現の詳細

å°Žå…¥

PCREによりサポートされる正規表現の構文を以下に示します。 正規表現は、Perlのドキュメントや他の多くの書籍において 豊富な例と共に説明されています。 Jeffrey Friedl が書いた O'Reilly 発刊の "Mastering Regular Expressions" には、詳細が示されています。 ここでの説明はリファレンスドキュメントとして使用することを 意図しています。 正規表現はパターンであり、検索対象文字列に対して左から右にマッチングが 行われます。 パターンの中の多くの文字はそれ自体を表し、検索対象の対応する文字に マッチします。簡単な例をあげると、パターン The quick brown fox は、検索対象文字列のそれ自体と同じ部分にマッチします。

メタ文字

正規表現の強力さは、パターン中に複数の選択肢や繰り返しを含む能力 によるものです。これらは、メタ-文 字を使用したパターンによりエンコードされます。 メタ文字はそれ自体を表しませんが、代わりに特有の解釈が行われます。

2種類のメタ文字が存在します。片方は、ブラケットの中以外にあるパターン で使用可能なもので、もう片方は、ブラケットの中で使用可能なものです。 ブラケットの外で使用されるメタ文字には次のようなものがあります。

\

一般的なエスケープ文字

^

検索対象(複数行モードでは行)の始まりを言明

$

検索対象(複数行モードでは行)の終わりを言明

.

(デフォルトでは)改行を除く全ての文字にマッチ

[

文字クラス開始を定義

]

文字クラスの終了

|

選択枝の開始

(

サブパターンの開始

)

サブパターンの終了

?

( の意味を拡張するまたは、0 または1 回の繰り返しまたは、繰り 返しを最小化する

*

0以上の繰り返し

+

1以上の繰り返し

{

最小/最大繰り返しの開始

}

最小/最大繰り返しの終了

パターン中でブラケットの中の部分は、"文字クラス" と呼ばれます。 文字クラスで使えるメタ文字は次のものだけです。

\

一般的なエスケープ文字

^

最初の文字に用いた場合のみ、クラスを否定

-

文字の範囲を示す

]

文字クラスを終了する

次のセクションで、各メタ文字の使用法の説明を行います。

バックスラッシュ

バックスラッシュには、いくつかの使用法があります。まず、 英字でない文字が後に続く場合、そて?字が有する 特別な意味は失われます。このバックスラッシュの使い方は、 文字クラスの内側と外側の両方で使用可能です。

例えば、"*" 文字にマッチさせたい場合、パターンに "\*" を書きます。 これにより、次の文字がメタ文字として解釈されようとされまいと、 "\" を伴った英字でない文字が、その文字自体を表すことを保証します。 特に、バックスラッシュにマッチさせたい場合は、"\\" と書きます。

パターンが、 PCRE_EXTENDED オプションを付けてコンパイルされている 場合、(文字クラスの中でない)パターン内の空白文字および "#" と次の改行文字の間の文字は無視されます。 空白文字または "#" をパターンの一部として含める際には、 バックスラッシュによりエスケープすることができます。

バックスラッシュの2番目の使用法は、出力されない文字を パターン内に目に見える形でエンコードする手法を提供するものです。 パターンを終了させるヌル文字を除き、出力されない文字の見え方に は何の制約もありませんが、パターンをテキスト編集する際には、通常 次のエスケープシーケンスを用いる方が、元のバイナリ文字よりも より簡単でしょう。

\a

アラーム、ベル文字 (16進 07)

\cx

"control-x", ただし x はあらゆる文字

\e

エスケープ (16進 1B)

\f

改ページ (16進 0C)

\n

改行 (16進 0A)

\r

復帰 (16進 0D)

\t

タブ (16進 09)

\xhh

16進数で hh の文字

\ddd

8進数で ddd の文字または後方参照

"\cx" の正確な効果は、次のようになります。"x" が小文字の場合、 大文字に変換されます。続いて、文字の6ビット目(16進数 40)が 反転されます。つまり、"\cz" は16進数の 1A になりますが、"\c{" は16進数の 3B になり、"\c;" は 16進数の 7B になります。

"\x" の後では、2桁の16進数が読まれます。(表す文字は、大文字でも 小文字でも可です)"\0"では2桁までの8進数が読みこまれます。 両方のケースとも、2桁より少ない場合、表している文字自体が 使用されます。つまり、"\0\x\07" は2つのヌル文字の後にベル文字 が続いたものを表します。8進数を表す文字については、最初のゼロ の後に2桁の数字を指定するように注意して下さい。

バックスラッシュの後に0以外の数字が続く場合の処理は、複雑です。 文字クラスの外では、PCRE は続く桁を10進数として読みこみます。 数字が10よりも小さい場合、または、式の中に値を取得した左括弧が この数以上あった場合、全体のシーケンスは、後方 参照として解釈されます。この動作に関する説明 は、括弧付きのサブパターンの説明の後に行います。

文字クラスの中または10進数が9より大きく、取得を行ったサブパターン がこの数に満たない場合、PCRE はバックスラッシュの後から最大3文字の8進数 を再度読みこみ、その値の最下位 8ビットから1バイトを生成します。 続く桁はそれ自体を表します。例えば、

\040

は空白の別の表記法です。

\40

は、同じ意味です。ただし、値を取得済みのサブパターンが40個未 満の場合。

\7

は常に後方参照です。

\11

は後方参照またはタブの別の表記法です。

\011

は常にタブです。

\0113

はタブの後に文字 "3" が続いたものです。

\113

(99 を超える後方参照はないので) 8進数 113 を表す文字。

\377

は1ビットの並びで構成される1バイトです。

\81

は後方参照または、ヌル文字の後に2つの文字 "8" および "1" が 続いたものです。

3桁を超えて8進数は読みこまれないため、値が100以上の8進数には ゼロを前につけるべきではないことに注意してください。

1バイトの値を定義するあらゆるシーケンスは、文字クラスの内部 および外部で使用可能です。加えて、文字クラスの内部ではシーケンス "\b" はバックスペース(16進 0x)として解釈されます。 文字クラスの外では、別の意味を有します。(以下を参照下さい)

バックスラッシュの第3の使用法は、包括的な文字型を指定する用途 です。

\d

10進数字

\D

10進数字でない全ての文字

\s

空白文字

\S

空白文字以外の文字

\w

単語構成文字

\W

単語構成文字以外

エスケープシーケンスの各組は、全文字の集合を2つの集合に 分割します。全ての文字は、各組のうち、片方だ?kマッチします。

単語構成文字とは英字または数字またはアンダースコア文字であり、 Perl の "単語" と成り得る文字のことです。 文字および数字の定義は、PCRE の文字テーブルにより制御され、 ロケールを指定したマッチを行った場合には変わる可能性があります。 ("ロケールのサポート"を参照下さい) 例えば、"fr" (フランス語)ロケールの場合、いくつかの128を超える 文字コードの文字は、アクセント付きの文字に使用されており、 これらは \w にマッチします。

これらの文字型シーケンスは、文字クラスの内外によらず使用可能 です。これらは、適当な型の1文字にマッチします。現在マッチング を行っている位置が検索対象文字列の終端である場合、マッチできる 文字はないので全てのマッチングは失敗します。

バックスラッシュの第4の使用法は、単純な言明です。 言明は、検索対象文字列から文字を全く抜き出さずに マッチが特定の位置で生じるという拘束条件を指定します。 より複雑な言明に関するサブパターンの使用法を以下に説明します。 バックスラッシュ付きの言明は次のものがあります。

\b

単語の境界

\B

単語の境界でない

\A

検索対象の始まり (複数行モードとは独立)

\Z

検索対象の終わりまたは終端の改行 (複数行モードとは独立)

\z

検索対象の終わり (複数行モードとは独立)

これらの言明は、文字クラスには使用できません。(しかし、文字クラスの 中では、"\b" には別の意味、つまり、バックスペー ス文字という意味があることに注意してください)

単語の境界は、検索対象文字列において、現在の文字および前の文字が 両方は\wまたは\Wにマッチし ない(すなわち、片方は\wにマッチして、もう片方 は\Wにマッチする)か、または、最初のまたは最後 の文字が\wにマッチするならば、それぞれ、文字 列の始めまたは終わりの位置です。

言明\A, \Z, \zは、(以下に説明する)どんなオプションを設定 しても文字列の始端および終端にのみマッチするハット記号およびドル 記号とは異なっています。 これらの言明は、PCRE_NOTBOLまたはPCRE_NOTEOLオプションの 影響を受けません。\Z及び\z の違いは、\Zは、文字列の終端と同時に文字列の 最後の文字が改行の場合に前の文字にマッチするのに対し、 \zは終端にのみマッチします。

ハット記号及びドル記号


     æ–‡å­—クラスの外側の場合、デフォルトのマッチモードでは、ハット記号は
     ç¾åœ¨ãƒžãƒƒãƒãƒ³ã‚°ã‚’行っている位置が対象文字列の始端である場合にのみ
     TRUEとなる言明です。
     æ–‡å­—クラスの内部では、ハット記号は全く別の意味となります。
     (以下を参照)

     è¤‡æ•°ã®é¸æŠžè‚¢ãŒã‚る場合、
     ãƒãƒƒãƒˆè¨˜å·ã¯ãƒ‘ターンの最初の文字である必要はありません。
     ã—かし、パターンがその枝にマッチしない場合、
     å„選択肢の先頭に置く必要があります。
     å…¨ã¦ã®é¸æŠžè‚¢ãŒãƒãƒƒãƒˆè¨˜å·ã§å§‹ã¾ã‚‹å ´åˆã€ãƒ‘ターンは対象の最初にのみ
     ãƒžãƒƒãƒã™ã‚‹ã‚ˆã†ã«æ‹˜æŸã•れてㄣ?場合であり、"アンカー付き" ãƒ‘ターンと
     å‘¼ã°ã‚Œã¾ã™ã€‚
     (他の文字もパターンをアンカー付きにすることが可能です)

     ãƒ‰ãƒ«è¨˜å·ã¯ã€(デフォルトでは)現在のマッチング点が対象文字列の
     çµ‚端にあるか、文字列の最後の文字が改行文字である場合に
     ãã®ç›´å‰ã«ã‚る場合のみ TRUE ã¨ãªã‚‹è¨€æ˜Žã§ã™ã€‚
     ãƒ‰ãƒ«è¨˜å·ã¯ã€è¤‡æ•°ã®é¸æŠžè‚¢ãŒã‚る場合、パターンの最後の文字であ
     ã‚‹å¿…要はありませんが、使用さ??枝の最後のアイテムである必要
     ãŒã‚ります。ドル記号は、文字クラスの中では特別な意味を有しま
     ã›ã‚“。
      
      ãƒ‰ãƒ«è¨˜å·ã®æ„å‘³ã¯ã€ã‚³ãƒ³ãƒ‘イル時またはマッチング時の
      PCRE_DOLLAR_ENDONLY
      ã‚ªãƒ—ションの設定により文字列の終端にのみマッチするように変更する
      ã“とが可能です。この設定は、\Z è¨€æ˜Žã«ã¯å½±éŸ¿ã‚’与えません。

      ãƒãƒƒãƒˆè¨˜å·ã¨ãƒ‰ãƒ«è¨˜å·ã®æ„å‘³ã¯ã€PCRE_MULTILINEオプション
      ã‚’設定した場合に変化します。これを設定した場合、対象文字列の始端
      åŠã³çµ‚端にマッチするのに加えて、文字列内部の "\n" æ–‡å­—の直前
      åŠã³ç›´å¾Œã«ãã‚Œãžã‚Œãƒžãƒƒãƒã—ます。例えば、パターン /^abc$/ ã¯
      è¤‡æ•°è¡Œãƒ¢ãƒ¼ãƒ‰ã§ã¯å¯¾è±¡æ–‡å­—列 "def\nabc" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ますが、
      ãã†ã§ãªã„場合はマッチしません。結果として、
      å…¨ã¦ã®æžãŒ "^" ã§å§‹ã¾ã‚‹ãŸã‚ã€å˜ä¸€è¡Œãƒ¢ãƒ¼ãƒ‰ã§ã‚¢ãƒ³ã‚«ãƒ¼ä»˜ãã®ãƒ‘ã‚¿
      ãƒ¼ãƒ³ã¯ã€è¤‡æ•°è¡Œãƒ¢ãƒ¼ãƒ‰ã§ã¯ã‚¢ãƒ³ã‚«ãƒ¼ç„¡ã—となります。
      PCRE_DOLLAR_ENDONLY
      ã‚ªãƒ—ションは、PCRE_MULTILINEが設定され
      ã¦ã„る場合は無視されます。
      
      ä¸¡æ–¹ã®ãƒ¢ãƒ¼ãƒ‰ã§å¯¾è±¡ã®å§‹ç«¯ãŠã‚ˆã³çµ‚端にマッチさせるために
      ã‚·ãƒ¼ã‚±ãƒ³ã‚¹ \A, \Z, \z ã‚’使用出来ることに注意してください。
      ãƒ‘ターンの枝が \A ã‚’付けて始まる場合、
      PCRE_MULTILINEの設
      å®šã«ã‚ˆã‚‰ãšã€å¸¸ã«ã‚¢ãƒ³ã‚«ãƒ¼ä»˜ãã¨ãªã‚Šã¾ã™ã€‚
     

終止符


      æ–‡å­—クラスの外側では、パターンの中のドットは非出力文字を含む
      (デフォルトでは)改行以外の対象の全ての1文字にマッチします。
      PCRE_DOTALLオプショ
      ãƒ³ã‚’設定した場合、ドットは改行にもマッチします。ドットの処理は、
      ãƒãƒƒãƒˆè¨˜å·ãŠã‚ˆã³ãƒ‰ãƒ«è¨˜å·ã¨ã¯å®Œå…¨ã«ç‹¬ç«‹ã—ています。共通な点は共に
      æ”¹è¡Œæ–‡å­—を含むことだけです。
      ãƒ‰ãƒƒãƒˆã¯ã€æ–‡å­—クラスの中では特別な意味を持ちません。
     

角括弧


      å·¦ãƒ–ラケットは文字クラスの開始を表し、右ブラケットにより終了
      ã—ます。右ブラケットは、それ自体特別なものではありません。
      å³ãƒ–ラケットがクラスのメンバーとして必要な場合、(もしあるな
      ã‚‰ã°ã€æœ€åˆã«ãƒãƒƒãƒˆè¨˜å·ã‚’持ってきた後で)クラスの最初の文字データ
      ãŒã‚るか、バックスラッシュでエスケープする必要があります。

      æ–‡å­—クラスは、対象の1文字にマッチします。その文字はクラスにより
      å®šç¾©ã•れる文字集合の中にある必要があります。ただし、
      ã‚¯ãƒ©ã‚¹ã®æœ€åˆã®æ–‡å­—がハット記号の場合は、対象文字は暮らすにより
      å®šç¾©ã•れる集合のん課兄あってはなりません。
      ãƒãƒƒãƒˆè¨˜å·ãŒã‚¯ãƒ©ã‚¹ã®ãƒ¡ãƒ³ãƒãƒ¼ã¨ã—て必要な場合は、必ず、最初の
      æ–‡å­—としないか、バックスラッシュでエスケープするようにして下
      ã•い。

      ä¾‹ãˆã°ã€æ–‡å­—クラス [aeiou] ã¯å°æ–‡å­—の母音にマッチしますが、
      [^aeiou] ã¯å°æ–‡å­—の母音以外の文字にマッチします。
      ãƒãƒƒãƒˆè¨˜å·ã¯ã€å­˜åœ¨ã—ないものを列挙することによりクラスにある
      æ–‡å­—を指定する便利な表記です。
      ãƒãƒƒãƒˆè¨˜å·ã¯ã€è¨€æ˜Žã§ã¯ã‚りません。対象文字列から文字を消費し、
      ç¾åœ¨ã®ãƒã‚¤ãƒ³ã‚¿ãŒæ–‡å­—列の終端にある場合には失敗します。
      
      å¤§æ–‡å­—小文字を区別しないマッチが行われた場合、クラスの文字は
      å¤§æ–‡å­—・小文字の両方を表します。これは、例えば、大文字小文字
      ã‚’区別しない場合のマッチ [aeiou] ã¯ "a" ã¨åŒæ§˜ã« "A" ã«ãƒžãƒƒãƒ
      ã—、文字小文字を区別しない場合のマッチ [^aeiou] ã¯ "A" ã«ãƒžãƒƒ
      ãƒã—ません。一方、大文字小文字を区別する場合はマッチします。
      
      PCRE_DOTALLまたは
      PCRE_MULTILINEオプ
      ã‚·ãƒ§ãƒ³ã‚’どのように設定しようとも改行文字は、文字クラスにおいて特
      åˆ¥ãªæ–¹æ³•で処理されません。[^a] ã®ã‚ˆã†ãªã‚¯ãƒ©ã‚¹ã¯å¸¸ã«æ”¹è¡Œã«ãƒžãƒƒãƒ
      ã—ます。

      ãƒžã‚¤ãƒŠã‚¹ (ハイフン)文字は文字クラスの中で文字の範囲を指定する
      ãŸã‚ã«ä½¿ç”¨ã•れます。例えば、[d-m] ã¯ d ã¨ m ã®é–“のあらゆる
      æ–‡å­—にマッチします。間にナス文字がクラスの中に必要な場合は、
      ãƒãƒƒã‚¯ã‚¹ãƒ©ãƒƒã‚·ãƒ¥ã§ã‚¨ã‚¹ã‚±ãƒ¼ãƒ—するか、クラスの最初または最後の
      ã‚ˆã†ãªç¯„囲を示すとは解釈されない場所に使用して下さい。
      æ–‡å­—リテラル "]" ã‚’範囲の最後の文字として使用することはできま
      ã›ã‚“。[W-]46] ã®ã‚ˆã†ãªãƒ‘ターンは、2つ文字のクラス("W" ãŠã‚ˆã³
      "-")の後にリテラル文字列 "46]" ãŒç¶šã„ているクラスとして解釈
      ã•れ、"W46]"または "-46]" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。しかし、範囲の終端
      ã¨ã—て解釈される "]" ã‚’バックスラッシュでエスケープした場合、
      [W-\]46] ã¯ç¯„囲の後に2つの文字が続く一つのクラスとして解釈さ
      ã‚Œã¾ã™ã€‚"]" ã®8進あるいは16進表現も範囲の終端として使用可能
      ã§ã™ã€‚

      ç¯„囲指定では、ASCII ç…§åˆå‡¦ç†ã‚’行います。範囲では、[\000-\037]
      ã®ã‚ˆã†ã«æ•°å€¤çš„に指定した文字も使用可能です。文字を含む範囲が
      å¤§æ–‡å­—小文字を区別しないマッチが設定されているときに使用された
      å ´åˆã€å¤§æ–‡å­—小文字の両方にマッチします。例えば、[W-c] ã¯ã€
      [][\^_`wxyzabc] ã«ç­‰ä¾¡ã§ã‚り、大文字小文字に関係なくマッチし
      ã¾ã™ã€‚文字テーブルで "fr" ãƒ­ã‚±ãƒ¼ãƒ«ã‚’使用している場合、
      [\xc8-\xcb] ã¯ã€å¤§æ–‡å­—小文字の区別無くアクセント付きの E ã«
      ãƒžãƒƒãƒã—ます。
      
      æ–‡å­—åž‹ \d, \D, \s, \S,  \w,  \W  ã¯æ–‡å­—クラスの中でも指定可能
      ã§ã‚り、クラスにマッチする文字を追加します。例えば、[\dABCDEF]
      ã¯ã€16進数にマッチします。ハット記号は大文字と組み合わせて
      å°æ–‡å­—にマッチング??より範囲の狭い文字集合を簡便に指定する
      ã“とができます。
      ä¾‹ãˆã°ã€ã‚¯ãƒ©ã‚¹ [^\W_] ã¯æ–‡å­—または数字にマッチしますが、アンダ
      ãƒ¼ã‚¹ã‚³ã‚¢ã«ã¯ãƒžãƒƒãƒã—ません。
      
      \, -, (始端の)^ ä»¥å¤–の全ての英数字でない文字および終端の ] ã¯ã€
      æ–‡å­—クラスにおいて特別でない文字ですが、エスケープした場合でも
      æ‚ªå½±éŸ¿ã¯ã‚りません。
     

垂直バー


      åž‚直バー文字は、選択肢を指定するパターンで使用されます。例えば、パターン

       gilbert|sullivan

      ã¯ã€"gilbert" ã¾ãŸã¯ "sullivan" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。選択肢の数に
      åˆ¶é™ã¯ã‚りません。また、選択肢を空とすることが可能です
      (空の文字列にマッチします)。マッチの過程は、各選択肢を左から
      å³ã«é€†ã«è¡Œã„、最初に成功したものが使用されます。選択肢が(以下
      ã§èª¬æ˜Žã™ã‚‹)サブパターンの中にある場合、"成功した"ということは
      ã‚µãƒ–パターンの選択肢と同様にメインパターンの残りの部分もマッチ
      ã—たということを意?Wます。
     

内部オプション設定



      PCRE_CASELESS , 
      PCRE_MULTILINE ,  
      PCRE_DOTALL ,
      PCRE_EXTENDEDの
      è¨­å®šã¯ã€"(?" ãŠã‚ˆã³ ")" ã§æ‹¬ã£ãŸ Perl ã‚ªãƒ—ション文字により
      ãƒ‘ターン内部で変更可能です。

       i  PCRE_CASELESSを指定
       m  PCRE_MULTILINEを指定
       s  PCRE_DOTALLを指定
       x  PCRE_EXTENDEDを指定

      ä¾‹ãˆã°ã€(?im) ã¯å¤§æ–‡å­—小文字を区別しない、複数行マッチングを
      æŒ‡å®šã—ます。ハイフン文字を前につけることによりそのオプション
      ã‚’解除することも可能です。(?im-sx) ã®ã‚ˆã†ã«è¨­å®šã¨è§£é™¤ã‚’組み合
      ã‚ã›ã‚‹ã“とも可能です。この場合は、PCRE_CASELESSおよびPCRE_MULTILINEが設定され、
      PCRE_DOTALLおよび
      PCRE_EXTENDED
      ãŒè§£é™¤ã•れます。ある文字がハイフンの前にも後にも指定された
      å ´åˆã€ãã®ã‚ªãƒ—ションは解除されます。

      ã‚ªãƒ—ション変更の適用範囲は設定が行われたパターンの場所に依存
      ã—ます。サブパターンの外側で設定された場合、その効果は、オプ
      ã‚·ãƒ§ãƒ³ã®è¨­å®šã‚るいは解除がマッチングの最初で行われたのと同じ
      ã¨ãªã‚Šã¾ã™ã€‚次のパターンは、全て全く同様に動作します。

       (?i)abc
       a(?i)bc
       ab(?i)c
       abc(?i)

      ã¯ã‚³ãƒ³ãƒ‘イル後のパターンとしては、パターン abc ã«
      PCRE_CASELESS
      ã‚’設定したものとなり同じになります。言いかえると、このような
      "最上位の"設定は、(サブパターン内部で他の変更を行わない限り)
      ãƒ‘ターン全体に適用されます。最上位と同じ設定が複数回行われて
      ã„る場合、最も右側の設定が使用されます。

      ã‚µãƒ–パターンの内部でオプションの変更が行われた場合、効果は
      ç•°ãªã‚Šã¾ã™ã€‚この動作の変更は、Perl 5.005 ã§è¡Œã‚ã‚Œã¾ã—た。
      ã‚µãƒ–パターン内のオプション変更は、それを指定したサブパター
      ãƒ³ã®ãã®éƒ¨åˆ†ã«ã®ã¿å½±éŸ¿ã—ます。そのため、

       (a(?i)b)c

      ã¯ã€abc ãŠã‚ˆã³ aBc ã«ãƒžãƒƒãƒã—、(PCRE_CASELESSが使用され
      ã¦ã„ないと仮定した場合、)他の文字列にはマッチしません。
      ã“のように、オプションは、パターンの各場所に異なった設定を行う
      ã“とが可能です。ある選択肢に御こなれた変更は全て、同じサブパ
      ã‚¿ãƒ¼ãƒ³å†…の後に続く枝に波及します。例えば、

       (a(?i)b|c)

      ã¯ã€"C" ã«ãƒžãƒƒãƒã™ã‚‹éš›ã«æœ€åˆã®æžãŒã‚ªãƒ—ション設定前に破棄
      ã•れているにもかかわらず、"ab", "aB", "c", "C" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。
      ã“れは、オプション設定の効果がコンパイル時に生じることにより
      ã¾ã™ã€‚そうでないと、非常に奇妙なことが生じることになります。
      
      PCRE ç‰¹æœ‰ã®ã‚ªãƒ—ション、PCRE_UNGREEDYおよびPCRE_EXTRAはそれぞれ文字
      U ãŠã‚ˆã³ X ã‚’使用することにより、Perl äº’換のオプションと同様に変
      æ›´ã™ã‚‹ã“とが可能です。
      (?X) ãƒ•ラグの設定は特別で、最上位の場合でも、常にパターン
      å†…で他の設定をオンにする前に指定する必要があります。
      ã“のフラグは、最初に指定するのが最善です。
     

サブパターン


      ã‚µãƒ–パターンは括弧(丸括弧)で区分され、ネストが可能です。
      ãƒ‘ターンの一部をサブパターンとして指定するためには、2つのこ
      ã¨ã‚’行います。

      1. é¸æŠžè‚¢ã®é›†åˆã‚’ローカル化します。例えば、パターン

       cat(aract|erpillar|)

      ã¯ã€å˜èªž "cat",  "cataract",  "caterpillar" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。
      æ‹¬å¼§ã‚’つけないと、このパターンは、"cataract",
      "erpillar" ã¾ãŸã¯ç©ºã®æ–‡å­—列にマッチしてしまいます。

      2. æ‹¬å¼§ã¯ã€ã‚µãƒ–パターンを(以下で定義する)値を取得するサブパターン
      ã¨ã—て設定します。パターン全体がマッチしたサブパターンにマッチ
      ã—た対象文字列の一部は、
      pcre_exec() ã® ovector 
      å¼•数によりコールした側に返されます。値を取得するサブパターンの
      ç•ªå·ã‚’得るために括弧の始まりは(1から始まって)左から右に数えられます。
      
      ä¾‹ãˆã°ã€æ–‡å­—列 "the red king" ã‚’次のパターンにマッチさせた場合、

       the ((red|white) (king|queen))

      å–得される部分文字列は、 "red king", "red",  "king" ã§ã‚り、
      ãã‚Œãžã‚Œ 1, 2, 3 ç•ªã¨ãªã‚Šã¾ã™ã€‚
     
      æ‹¬å¼§ãŒ2つの機能を有しているという事実が常に良い方に働くわけで
      ã¯ã‚りません。値を取得する必要はないが、サブパターンを複数用
      ã„ることが必要である場合も少なくありません。左括弧の後に "?:"
      ã‚’付けた場合、そのサブパターンは値の取得を行わず、値を取得する
      ã‚µãƒ–パターンの番号を計算する際にも加算されません。例えば、文字列
      "the  white  queen" ã¯æ¬¡ã®ãƒ‘ターンをマッチさせてみましょう。

       the ((?:red|white) (king|queen))

     å–得される部分文字列は、"white queen" ã¨  "queen" ã§ã‚り、
     1番と 2番になります。部分文字列の最大数は99であり、値の取得を
     è¡Œã†ã‚‚のと行わないものを合わせて全サブパターンの最大数は
     200です。

     ä¾¿åˆ©ãªç•¥è¨˜ã¨ã—て、オプションの設定を値を取得しないサブパターンの
     å…ˆé ­ã§æŒ‡å®šã™ã‚‹å¿…要がある場合、オプションの文字を "?" ã¨ ":" ã®
     é–“に入れることができます。つまり、次の2つのパターン、

       (?i:saturday|sunday)
       (?:(?i)saturday|sunday)

     ã¯å…¨ãåŒã˜æ–‡å­—列集合にマッチします。選択肢は左から右に試行さ
     ã‚Œã€ã‚ªãƒ—ションはサブパターンの終端に達するまでリセットされな
     ã„ので、ある枝にあるオプション設定は後に続く枝にも作用します。
     ã“のため、上のパターンは、"Saturday" ã¨åŒæ§˜ã«"SUNDAY" ã«ã‚‚
     ãƒžãƒƒãƒã—ます。

     

繰り返し



     ç¹°ã‚Šè¿”しは、反復指定子により指定します。次の要素の後に付ける
     ã“とが出来ます。

       æ–‡å­—またはエスケープされた文字       
       ãƒ¡ã‚¿æ–‡å­— .
       æ–‡å­—クラス
       å¾Œæ–¹å‚ç…§ (次の節を参照下さい)
       æ‹¬å¼§ã§æ‹¬ã£ãŸã‚µãƒ–パターン(言明を除く - ä»¥ä¸‹ã‚’参照下さい)

     é€šå¸¸ã®åå¾©æŒ‡å®šå­ã¯ã€å¤§æ‹¬å¼§ã®ä¸­ã«2つの数をカンマで区切って指定
     ã™ã‚‹ã“とにより、マッチ可能な最小の数と最大の数を指定します。
     æŒ‡å®šã™ã‚‹æ•°ã¯ã€65536 æœªæº€ã§ã‚り、最初の数は2番目の数以下である
     å¿…要があります。例えば、

       z{2,4}

     ã¯ã€"zz", "zzz", "zzzz" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。右括弧はそれ自体特別な
     æ–‡å­—ではありません。2番目の数字が省略されたが、カンマがある場合、
     ä¸Šé™ã¯è¨­å®šã•れません。2番目の数字とカンマの両方が省略された場合、
     åå¾©æŒ‡å®šå­ã¯ã€å¿…要なマッチの数そのものを指定します。つまり、

       [aeiou]{3,}

     ã¯3回以上母音が続くものにマッチしますが、もっと多い場合にも
     ãƒžãƒƒãƒã—ます。一方、

       \d{8}

     ã¯8桁の数字にのみマッチします。左大括弧は反復指定子を置けない
     å ´æ‰€ã¾ãŸã¯åå¾©æŒ‡å®šå­ã®æ§‹æ–‡ã«ãƒžãƒƒãƒã—ない場所に置いた場合、文字
     ãƒªãƒ†ãƒ©ãƒ«ã¨ã—て解釈されます。例えば、{,6} ã¯åå¾©æŒ¥Îšå­ã§ã¯ãªãã€
     4つの文字の文字リテラルとなります。

     åå¾©æŒ‡å®šå­ã¨ã—て {0} ã‚’指定することができ、前の項目および反復
     æŒ‡å®šå­ãŒå­˜åœ¨ã—ないという式を指定したことになります。

     ç°¡å˜ã®ãŸã‚ã€æœ€ã‚‚使用される3つの反復指定子には、次のような1文字
     ã®çœç•¥åž‹ãŒã‚ります。

       *    ã¯ã€{0,} ã¨ç­‰ä¾¡ã§ã™ã€‚
       +    ã¯ã€{1,} ã¨ç­‰ä¾¡ã§ã™ã€‚
       ?    ã¯ã€{0,1} ã¨ç­‰ä¾¡ã§ã™ã€‚

     åå¾©ã‚’設定せず、どの文字にもマッチしない次のようなサブパターンに
     ã‚ˆã‚Šç„¡é™ãƒ«ãƒ¼ãƒ—を作成することが可能です。

       (a?)*

     ä»¥å‰ã®ãƒãƒ¼ã‚¸ãƒ§ãƒ³ã® Perl ãŠã‚ˆã³ PCRE ã¯ã“のようなパターンに関
     ã—てコンパイル時にエラーを発生していました。しかし、便利な場
     åˆãŒã‚るので、このようなパターンは現在は許可されています。
     ã—かし、他のサブパターンの繰り返しがどの文字にもマッチしない
     å ´åˆã€ãƒ«ãƒ¼ãƒ—は強制的に中断されます。

     ãƒ‡ãƒ•ォルトでは、反復指定子は "貪欲"、つまり、残りのパターンを
     å¤±æ•—させることなく(許可された回数の最大数まで)出来るだけ多く
     ã®ã‚‚のにマッチします。 ã“の動作が問題を生じる古典的な例としては、
     C ãƒ—ログラムのコメントにマッチさせようとする場合があります。
     ã‚³ãƒ¡ãƒ³ãƒˆã¯ã€/* ã¨ */ ã®é–“にありますが、その中に、独立した文字
      * ã¨ / ãŒç¾ã‚Œã‚‹å¯èƒ½æ€§ãŒã‚ります。C ã®ã‚³ãƒ¡ãƒ³ãƒˆã«ãƒžãƒƒãƒã•せる
      ãŸã‚ã«ã€æ¬¡ã®ãƒ‘ターンを使用してみましょう。

       /\*.*\*/

     ã‚’文字列

       /* first command */  not comment  /* second comment */

     ã«ä½¿ç”¨ã—た場合、失敗します。これは、.* ã®è²ªæ¬²ã•のせいで指定した
     ãƒ‘ターンが文字列全体にマッチしてしまうためです。

     ã—かし、反復指定子の後に疑問符を続けた場合、貪欲さは消え、
     ä»£ã‚ã‚Šã«æœ€å°ã®ãƒžãƒƒãƒã‚’行います。このため、パターン、

       /\*.*?\*/

     ã¯Cコメントに正しくマッチします。様々な反復指定子の意味は、
     ä»–には変化せず、好ましいマッチの数だけが変更されます。
     ã“の疑問符の使用法を反復指定子がその右にある場合の使用法と混乱し
     ãªã„で下さい。このように2種類の使用法があるため、時々、次のように
     2重に使用されることがあります。

       \d??\d

     é¸æŠžã«ã‚ˆã‚Š1桁の数字にマッチしますが、パターンの残りがマッチ
     ã™ã‚‹å”¯ä¸€ã®æ–¹æ³•である場合には、2桁の数値にマッチすることが可能です。
     
     PCRE_UNGREEDYオプショ
     ãƒ³ãŒè¨­å®šã•れた場合(Perl ã§ã¯ã“のオプションは使用できません)、反復
     æŒ‡å®šå­ã¯ãƒ‡ãƒ•ォルトでは貪欲ではありません。
     ã—かし、この反復指定子は、後ろに疑問符をつけることにより貪欲
     ã«ã™ã‚‹ã“とが可能です。言いかえると、疑問符は、デフォルトの動作
     ã‚’逆転します。

     æ‹¬å¼§ã§æ‹¬ã‚‰ã‚ŒãŸã‚µãƒ–パターンが1より多い最小の反復数または最大数
     ã§æŒ‡å®šã•れている場合、コンパイル済みのパターンのために、最大
     ã¾ãŸã¯æœ€å°ã®å¤§ãã•に応じてより多くの保存領域が必要となります。

     ãƒ‘ターンが、.* ã¾ãŸã¯ .(0,) ã§å§‹ã¾ã‚Šã€(Perl ã§ç­‰ä¾¡ãªã‚‚のは /s)
     PCRE_DOTALLオプショ
     ãƒ³ãŒè¨­å®šã•れている場合、. ã¯æ”¹è¡Œã«ãƒžãƒƒãƒã§ãã‚‹ã‚ˆã†ã«ãªã‚Šã€æš—黙の
     ã†ã¡ã«ã‚¢ãƒ³ã‚«ãƒ¼ä»˜ãã¨ãªã‚Šã¾ã™ã€‚
     ã“れは、後ろに続くものによらず、対象文字列の各文字の位置に
     å¯¾ã—て試行されるためです。このため、最初にマッチした後で
     ã©ã“かの位置で全体のマッチを再び行うことはできません。

     PCRE ã¯ã“のようなパターンを \A ãŒå‰ã«ã‚るものとして処理します。
     å¯¾è±¡æ–‡å­—列が改行を含まないことが既知の場合、
     ãƒ‘ターンが .* ã§å§‹ã¾ã‚‹å ´åˆã®æœ€é©åŒ–のためにもしくは ^ ã‚’用いて
     ã‚¢ãƒ³ã‚«ãƒ¼ã‚’陽に示すためにPCRE_DOTALLを設定する価値
     ãŒã‚ります。

     å€¤ã‚’取得するサブパターンが繰り返される時、取得される値は、
     æœ€å¾Œã®ç¹°ã‚Šè¿”しでマッチした部分文字列です。例えば、

       (tweedle[dume]{3}\s*)+

     "tweedledum tweedledee" ã‚’マッチさせた場合、取得される部分文
     å­—列の値は、"tweedledee" ã§ã™ã€‚しかし、ネストされた値を取得
     ã™ã‚‹ã‚µãƒ–パターンがある場合、対応する取得値は前の繰り返しで指
     å®šã•れたものになる可能性があります。例えば、
       /(a|(b))+/

     ã‚’ "aba" ã«ãƒžãƒƒãƒã•せると、2番目に取得される部分文字列は、
     "b" ã«ãªã‚Šã¾ã™ã€‚

     

後方参照


      æ–‡å­—クラスの外で、バックスラッシュの後に 0 ã‚ˆã‚Šå¤§ãã„æ•°å­—ã‚’
      ä»˜ã‘たものはパターンで以前に(すなわち左にある)値を取得した
      ã‚µãƒ–パターンに対する後方参照であり、前にある値の取得を行う
      å·¦æ‹¬å¼§ã®æ•°ã¾ã§ä½¿ç”¨å¯èƒ½ã§ã™ã€‚
      
      ã—かし、バックスラッシュの後に続く10進数が10未満の場合は常に
      å¾Œæ–¹å‚照として解釈され、パターン全体の値を取得する左括弧の数
      ã«æº€ãŸãªã„場合にのみエラーとなります。
      è¨€ã„かえると、参照される括弧は10未満の数については参照する側
      ã®å·¦ã«ã‚る必要がないということです。
      ãƒãƒƒã‚¯ã‚¹ãƒ©ãƒƒã‚·ãƒ¥ã®å¾Œã«æ•°å­—が続く場合の処理の詳細については、
      ä¸Šè¨˜ã® "バックスラッシュ"という題の節を参照下さい。
      
      å¾Œæ–¹å‚照は、サブパターン自体がマッチするものよりむしろ、
      ç¾åœ¨ã®å¯¾è±¡æ–‡å­—列における値を取得するパターンが実際にマッチし
      ãŸã‚‚のにマッチします。このため、パターン
      
       (sens|respons)e and \1ibility

      ã¯ã€"sense and sensibility" ãŠã‚ˆã³ "response and  responsi-
      bility" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ますが、"sense  and  responsibility" ã«ã¯
      ãƒžãƒƒãƒã—ません。後方参照の時点で、大文字小文字を区別したマッチ
      ãŒæœ‰åŠ¹ã®å ´åˆã€æ–‡å­—ã®å¤§æ–‡å­—å°æ–‡å­—ãŒé–¢ä¿‚ã—ã¾ã™ã€‚ä¾‹ãˆã°ã€
      
       ((?i)rah)\s+\1
      
      ã¯ã€"rah rah" ãŠã‚ˆã³ "RAH RAH" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ますが、
      å…ƒã®å–得したサブパターンは大文字小文字を区別せずマッチしてい
      ã‚‹ã«ã‚‚かかわらず、"RAH  rah" ã«ã¯ãƒžãƒƒãƒã—ません。

      åŒã˜ã‚µãƒ–パターンに複数回の後方参照を行Fことができます。ある
      ã‚µãƒ–パターンが特定のマッチで実際には使用されていない場合、
      å¾Œæ–¹å‚照は常に失敗します。例えば、パターン
      
       (a|(bc))\2

      ã¯ã€"bc" ã§ã¯ãªã "a" ã«æœ€åˆã«ãƒžãƒƒãƒã™ã‚‹å ´åˆã«å¸¸ã«å¤±æ•—します。
      æœ€å¤§ 99 å€‹ã®å¾Œæ–¹å‚照を使用できるため、バックスラッシュの後に
      æ•°å­—が続くものは全て後方参照番号の可能性がある集合として解釈
      ã•れます。
      ãƒ‘ターンの後に数字が続く場合、後方参照を終了するために
      ãªã‚“らかの区切り文字を置く必要があります。
      PCRE_EXTENDEDオプ
      ã‚·ãƒ§ãƒ³ã‚’設定している場合、空白を区切り文字とすることができます。
      ãã®ä»–の場合は空のコメントを使用できます。
      
      å‚照する括弧の中にある後方参照は、サブパターンを最初に使用し
      ãŸéš›ã«å¤±æ•—します。このため、(a\1) ã¯ä½•にもマッチしません。
      ã—かし、このような参照は、複数回使用するサブパターンの内部で
      æœ‰ç”¨ã§ã™ã€‚例えば、次のパターン
      
       (a|b\1)+
     
      ã¯ã€"a" ã®ä¸¦ã³ã€ãŠã‚ˆã³ "aba"、"ababaa" ç­‰ã«ã‚‚マッチします。
      ã‚µãƒ–パターンの各反復において、後方参照は、前の繰り返しに対応
      ã™ã‚‹æ–‡å­—列にマッチします。これを動作させるために、最初の反復
      æ™‚に後方参照にマッチする必要がないようなパターンである必要が
      ã‚ります。これは上の例のように選択を使用するか、ゼロを最小と
      ã™ã‚‹åå¾©æŒ‡å®šå­ã«ã‚ˆã‚Šè¡Œã†ã“とができます。
     

言明


      è¨€æ˜Žã¯ã€ç¾åœ¨ãƒžãƒƒãƒã‚’行っている位置の後に続くか前にある文字に
      å¯¾ã™ã‚‹ãƒ†ã‚¹ãƒˆã§ã‚り、実際には文字への作用を行いません。
      
      \b, \B, \A, \Z, \z, ^, $ ã®ã‚ˆã†ãªç°¡å˜ãªè¨€æ˜Žã‚³ãƒ¼ãƒ‰ã‚’以下で説
      æ˜Žã—ます。より複雑な言明は、サブパターンとしてコード化されま
      ã™ã€‚2種類の言明があります。対象文字列において現在位置の前を
      è¦‹ã‚‹ã‚‚のと、後ろを見るものです。

      è¨€æ˜Žã‚µãƒ–パターンは、現在マッチを行っている位置を変更ししない
      ã“とを除き、通常と同じようにマッチされます。前方への言明は、
      è‚¯å®šè¨€æ˜Žã®å ´åˆ (?= ã§ã€å¦å®šè¨€æ˜Žã®å ´åˆ (?! ã§å§‹ã¾ã‚Šã¾ã™ã€‚例えば、

       \w+(?=;)

      ã¯ã€ã‚»ãƒŸã‚³ãƒ­ãƒ³ãŒå¾Œã«ç¶šãå˜èªžã«ãƒžãƒƒãƒã—ますが、マッチするもの
      ã«ã¯ã€ã‚»ãƒŸã‚³ãƒ­ãƒ³ã‚’含ません。そして、

       foo(?!bar)

      ã¯ã€"bar" ãŒå¾Œã‚ã«ç¶šã‹ãªã„ "foo" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。
      è¦‹ã‹ã‘は似ているパターンに注意して下さい。

       (?!foo)bar

      ã¯ã€"foo" ä»¥å¤–のものが前にある "bar" ã®å­˜åœ¨ã‚’見つけられません。
      æ¬¡ã®3文字が "bar" ã§ã‚る場合に、(?!foo) ã¯å¸¸ã« TRUE ã¨ãªã‚‹ãŸã‚
      ã«ã€ã“のパターンは、"bar" ã®å­˜åœ¨ã‚’見つけることができないのです。
      ã“の動作を実現するためには、後方言明が必要です。
      å¾Œæ–¹è¨€æ˜Žã¯ã€è‚¯å®šè¨€æ˜Žã®å ´åˆ (?<= ã§ã€å¦å®šè¨€æ˜Žã®å ´åˆ (?<!
      ã§å§‹ã¾ã‚Šã¾ã™ã€‚例えば、

       (?<!foo)bar

      ã¯ã€"foo" ãŒå‰ã«ãªã„ "bar" ã®å­˜åœ¨ã‚’見つけます。後方言明の内容
      ã¯ã€ãƒžãƒƒãƒã™ã‚‹æ–‡å­—列全体が固定長である必要があることに制限さ
      ã‚Œã¦ã„ます。しかし、複数の選択肢がある場合、全ての同じ固定長
      ã§ã‚る必要はありません。つまり、

       (?<=bullock|donkey)

      ã¯ä½¿ç”¨å¯èƒ½ã§ã™ãŒã€

       (?<!dogs?|cats?)

      ã¯ã‚³ãƒ³ãƒ‘イル時にエラーを生じます。異なった長さの文字列にマッ
      ãƒã™ã‚‹æžã¯ã€å¾Œæ–¹è¨€æ˜Žã®æœ€ä¸Šä½ã§ã®ã¿ä½¿ç”¨å¯èƒ½ã§ã™ã€‚この機能は、
      å…¨ã¦ã®æžã®åŒã˜é•·ã•の文字列にマッチする必要がある Perl 5.005 
      ã«å¯¾ã—て拡張されています。次のような言明
      
      (?<=ab(c|de))

      ã¯ã€æœ€ä¸Šä½ã®æžãŒ2つの異なった長さにマッチし得るため、使用でき
      ã¾ã›ã‚“。しかし、最上位の枝を2つ使用するように書き換えた場合は、
      ä½¿ç”¨å¯èƒ½ã§ã™ã€‚

       (?<=abc|abde)

      å¾Œæ–¹è¨€æ˜Žã®å®Ÿè£…においては、選択肢毎に一時的に固定の幅だけ現在の
      ä½ç½®ã‚’後退し、マッチを試みます。現在位置の前に十分な文字がない
      å ´åˆã¯ã€ãƒžãƒƒãƒã¯å¤±æ•—とみなされます。1度しか使用されないサブパ
      ã‚¿ãƒ¼ãƒ³ã¨çµ„み合わせた後方言明は、文字列の終端でのマッチングに
      ç‰¹ã«æœ‰ç”¨ã§ã™ã€‚節の最後に1度だけ使用するサブパターンの例を示し
      ã¾ã™ã€‚

      (あらゆる種類の)複数の言明を連続して指定することも可能です。
      ä¾‹ãˆã°ã€

       (?<=\d{3})(?<!999)foo
      
      ã¯å‰ã« "999" ã§ãªã„3桁の数字がある "foo" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。
      å„言明は対象文字列の同じ場所に独立して適用されることに注意して下
      ã•い。まず、前の3文字が全て数字であることがチェックされ、続いて、
      åŒã˜3文字が"999"でないことが確認されます。このパターンは、"foo"の
      å‰ã«6個の文字があり、その猜疑ょが数字で最後の3文字が"999"でないパ
      ã‚¿ãƒ¼ãƒ³ã«ã¯ãƒžãƒƒãƒã—ません。例えば、"123abcfoo"にはマッチしません。
      ã“れを行うパターンは次のようになります。

       (?<=\d{3}...)(?<!999)foo

      ã“の時、最初の言明は、先行する6つの文字を探し、最初の3文字が数字
      ã§ã‚ることを確認します。続いて、2番目の言明は、先行する3文字が
      "999"でないことを確認します。

      è¨€æ˜Žã¯ã€è‡ªç”±ã«çµ„み合わせてネストさせることが可能です。例えば、

       (?<=(?<!foo)bar)baz

      ã¯ã€"bar" ãŒå‰ã«ã‚り、逆に "foo" ãŒå‰ã«ãªã„ "baz" ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。
      ä¸€æ–¹ã€
      
       (?<=\d{3}(?!999)...)foo

      ã¯ã€3桁の数が先行し、中の3文字が"999"でない"foo"にマッチする別の
      ãƒ‘ターンです。
      
      è¨€æ˜Žã®ã‚µãƒ–パターンは値を取得するサブパターンではなく、繰り
      è¿”されないかもしれません。それは、同じことを複数回言明するの
      ã¯æ„å‘³ãŒãªã„からです。ある言明が値を取得するサブパターンを
      ä¸­ã«å«ã‚“でいる場合、パターン全体の中で値を取得するサブパター
      ãƒ³ã‚’数えるために常に数え上げられます。
      å–得した部分文字列は、肯定言明では使用されますが、否定言明
      ã§ã¯æ„å‘³ã‚’持ちません。
      
      è¨€æ˜Žã®æ‹¬å¼§ã§æ‹¬ã‚‰ã‚ŒãŸã‚µãƒ–パターンの数は、最大 200 ã§ã™ã€‚
     

一回だけ使用するサブパターン


      åå¾©ã‚’最大化および最小化する場合は共に、後に続くものへのマッ
      ãƒãŒå¤±æ•—した場合、反復数を変えた場合にパターンの残りにマッチ
      ã™ã‚‹ã“とができるかどうかを調べるために反復する項目が再評価さ
      ã‚Œã¾ã™ã€‚

      æ™‚々、こうした動作を行わない方が便利なことがります。
      ãã‚Œã¯ã€ãƒ‘ターンの作者が続けていく価値がないとわかった時に
      ãƒžãƒƒãƒã®ç‰¹æ€§ã‚’変更するか、他のことがおきるよりも前に失敗させ
      ã‚‹å ´åˆã§ã™ã€‚

      ä¾‹ãˆã°ã€ãƒ‘ターン \d+foo ã‚’次の対象に適用した場合を考えてみま
      ã—ょう。

       123456bar

     6桁の数字にマッチした後、"foo" ã«ãƒžãƒƒãƒã™ã‚‹ã®ã«å¤±æ•—します。
     ãƒžãƒƒãƒå‡¦ç†ã®é€šå¸¸ã®å‹•作では、5桁の数字のみが \d+ ã«ãƒžãƒƒãƒã™ã‚‹
     ã¨ã—てで再度試行を行い、続いて 4 æ¡ã¨ã„ったように完全に失敗
     ã™ã‚‹ã¾ã§è©¦è¡Œã‚’行います。使い捨てのサブパターンは、
     ãƒ‘ターンの一部が一回マッチしたら、再評価されないことを指定す
     ã‚‹ã‚‚のです。このため、最初に "foo" ã¸ã®ãƒžãƒƒãƒã«å¤±æ•—した時点
     ã§ã€ãŸã ã¡ã«ãƒžãƒƒãƒãŒã¨ã‚Šã‚„められます。
     è¡¨è¨˜ã«ã¯ã€æ¬¡ã®ä¾‹ã®ã‚ˆã†ã« (?> ã§å§‹ã¾ã‚‹åˆ¥ã®ç‰¹åˆ¥ãªæ‹¬å¼§ã‚’用い
     ã¾ã™ã€‚

       (?>\d+)bar

     ã“の種類の括弧は、一回マッチが行われたパターンの一部に鍵をか
     ã‘、そのパターンへの再マッチは失敗します。
     ã—かし、マッチに成功する前の再マッチは、通常と同様に動作しま
     ã™ã€‚

     ã“の型のサブパターンは、対象文字列の現在の点にアンカーがある
     å ´åˆã€åŒã˜å­¤ç«‹ã—たパターンがマッチする文字列にマッチするとい
     ã†ã‚ˆã†ã«ã‚‚説明できます。

     ä½¿ã„捨てのサブパターンは、サブパターンの値を取得しません。
     ä¸Šã®ä¾‹ã®ã‚ˆã†ã«ç°¡å˜ãªå ´åˆã¯ã€ã§ãã‚‹ã ã‘多くのものを呑み込む
     ã‚ˆã†åå¾©ã‚’最大化すると考えられます。
     ã“のため、\d+ ãŠã‚ˆã³ \d+? ãŒæ•°å­—の数を調整しつつ残りのパターン
     ãŒãƒžãƒƒãƒã™ã‚‹ã‚ˆã†ãƒžãƒƒãƒã‚’繰り返すのに対して、(?>\d+) ã¯
     æ•°å­—の並び全体にのみマッチが可能です。

     ã“の構造は、任意の複雑なサブパターンを含むことができ、ネスト
     ã™ã‚‹ã“とが可能です。

     ä½¿ã„捨てのサブパターンは、文字列の終端に対するマッチを効率的
     ã«æŒ‡å®šã™ã‚‹ãŸã‚ã«å¾Œæ–¹è¨€æ˜Žã‚’組み合わせて使用できます。次の簡単
     ãªãƒ‘ターンを見てましょう。

       abcd$

     ãƒžãƒƒãƒã—ない長い文字列に適用した場合を考えます。
     ãƒžãƒƒãƒã¯å·¦ã‹ã‚‰å³ã«è¡Œã‚ã‚Œã‚‹ãŸã‚ã€PCRE ã¯å¯¾è±¡ã® "a" ã‚’探し、
     å¾Œã«ã‚るものがパターンの残りにマッチするかどう??調べます。
     ãƒ‘ターンが次のように指定された場合、

       ^.*abcd$

     æœ€åˆã® .* ã¯ã¾ãšæ–‡å­—列全体にマッチしますが、これに失敗した場
     åˆã€æœ€å¾Œã®æ–‡å­—以外の全てのものにマッチするよう再度マッチを
     è¡Œã„、続いて最後の2文字以外という風に動作します。
     "a" ã®æ¤œç´¢ã‚’文字列全体に対して左から右に再度行うため、
     åŠ¹çŽ‡ã¯è‰¯ãã‚ã‚Šã¾ã›ã‚“ã€‚ã—ã‹ã—ã€ãƒ‘ã‚¿ãƒ¼ãƒ³ã‚’æ¬¡ã®ã‚ˆã†ã«æ›¸ã„ãŸå ´åˆã€

       ^(?>.*)(?<=abcd)

     ã“の場合は、.* ã«é–¢ã™ã‚‹å†æ¤œç´¢ã¯è¡Œã‚ã‚Œãšã€æ–‡å­—列全体にのみマッ
     ãƒã—ます。続く後方言明は、最後の4文字に対する試行を1回だけ行
     ã„ます。これが失敗した場合、マッチはただちに失敗します。長い
     æ–‡å­—列の場合、この方法による実行時間にはかなりの差が生じます。

     ãƒ‘ターンの無制限の繰り返しをサブパターン内に有しており、そのサブ
     ãƒ‘ターン自体の無制限の反復が可能な場合、一度限りのサブパターンの
     ä½¿ç”¨ãŒãƒžãƒƒãƒã«éžå¸¸ã«é•·ã„時間かかり失敗することを回避するための唯
     ä¸€ã®æ‰‹æ®µã§ã™ã€‚
     ãƒ‘ターン

       (\D+|<\d+>)*[!?]

     ã¯ã€ç„¡åˆ¶é™ã®æ•°ã®å‰¯æ–‡å­—列にマッチします。その副文字列は非数値から
     ãªã‚‹ã‹<>で括られた数値のどちらかで、後に ! ã¾ãŸã¯ ? ãŒç¶šãã‚‚ので
     ã™ã€‚マッチした場合、実行は高速です。しかし、以下の文字列に適用し
     ãŸå ´åˆã€

       aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

     ã‚¨ãƒ©ãƒ¼ã‚’出力するまでに長い時間を要します。これは、二つの反復に文
     å­—列を分割する選択肢が多く、全て試みる必要があるためです。(この例
     ã§ã¯ã€çµ‚端に単一の文字ではなく[!?]を使用しています。これは、PCRE
     ã¨Perlは共に単一の文字を使用した場合により早く失敗と判定するよう
     ã«æœ€é©åŒ–するためです。マッチに必要な最後の一文字をこれらは記憶し
     ã¦ãŠã‚Šã€æ–‡å­—列にこれがない場合に早期に失敗と判定します。)
     ã“のパターンを次のように変更した場合、

       ((?>\D+)|<\d+>)*[!?]

     æ•°å­—以外の並びにより不備を生じることがなくなり、失敗は早期に生じ
     ã¾ã™ã€‚

     

条件付きサブパターン


      è¨€æ˜Žã®çµæžœã¾ãŸã¯å‰ã®å€¤ã‚’取得するサブパターンがマッチしたかど
      ã†ã‹ã«ã‚ˆã‚Šã€ã‚µãƒ–パターンのマッチ処理を行ったり、サブパターンの
      2つの選択肢を選択したりすることが可能です。条件付きサブパター
      ãƒ³ã«ã¯2つの形式があります。

       (?(condition)yes-pattern)
       (?(condition)yes-pattern|no-pattern)

      æ¡ä»¶ãŒæº€ãŸã•れた場合、yes-pattern ãŒä½¿ç”¨ã•れます。そうでない
      å ´åˆã¯ã€(指定された場合は) no-pattern ãŒä½¿ç”¨ã•れます。サブパ
      ã‚¿ãƒ¼ãƒ³ã«2つ以上の選択肢がある場合、コンパイル時にエラーになり
      ã¾ã™ã€‚

      2種類の条件があります。括弧の間のテキストが数字の並びからなる
      å ´åˆã€æ¡ä»¶ã¯ã€ãã®ç•ªå·ã®å€¤ã‚’取得したサブパターンが前にマッチ
      ã—ている場合に満たされます。次のパターンを見てみましょう。
      å¯èª­æ€§ã‚’高めるために意味のない空白を挿入し(PCRE_EXTENDED 
      ã‚ªãƒ—ションが指定されたと仮定します)、説明を簡単にするため
      3つの部分に分割しています。

       ( \( )?    [^()]+    (?(1) \) )

      æœ€åˆã®éƒ¨åˆ†ã¯ã€ã‚ªãƒ—ションの左括弧にマッチし、その文字がある場
      åˆã«ã€æœ€åˆã®éƒ¨åˆ†æ–‡å­—列として設定します。第2の部分は、括弧以外
      ã®ä¸€ã¤ä»¥ä¸Šã®æ–‡å­—にマッチします。第3の部分は、最初の括弧にマッ
      ãƒã—たかどうかを調べる条件付きサブパターンです。マッチしている
      å ´åˆã€ã¤ã¾ã‚Šã€å¯¾è±¡ãŒå·¦æ‹¬å¼§ã§å§‹ã¾ã£ã¦ã„る場合、条件はTRUEと
      ãªã‚Šã€yes-pattern ãŒå®Ÿè¡Œã•れ、右括弧が必要となります。
      ãã†ã§ãªã„場合、no-pattern ãŒå­˜åœ¨ã—ないため、サブパターンは
      ä½•にもマッチしません。言いかえると、このパターンは、括弧なし
      ã®ä¸¦ã³ã«ãƒžãƒƒãƒã—、オプションで括弧で囲まれた並びにマッチします。
      
      æ¡ä»¶ãŒæ•°å­—の並びの場合、言明となります。肯定あるいは否定の
      å‰æ–¹ã¾ãŸã¯å¾Œæ–¹è¨€æ˜Žã¨ãªã‚Šã¾ã™ã€‚次のパターンを見てみましょう。
      ã“のパターンにも意味のないパターンを挿入し、2つの選択肢を2行
      ç›®ã«ç½®ã„ています。

       (?(?=[^a-z]*[a-z])
       \d{2}-[a-z]{3}-\d{2}  |  \d{2}-\d{2}-\d{2} )

      æ¡ä»¶ã¯ã€è‚¯å®šå¾Œæ–¹è¨€æ˜Žã§ã‚り、英字以外の文字の並びかその後に
      è‹±å­—が続くものにマッチします。言いかえると、対象文字列に少な
      ãã¨ã‚‚文字が一つあるかどうかを調べます。文字がみつかると、
      æ¤œç´¢å¯¾è±¡ã¯æœ€åˆã®é¸æŠžè‚¢ã«å¯¾ã—てマッチします。みつからない場合
      ã¯ã€2番目にマッチします。このパターンは、2つの形式 dd-aaa-dd
      ã¾ãŸã¯ dd-dd-dd ã®ã©ã¡ã‚‰ã‹ã®æ–‡å­—列にマッチします。ただし、
      aaa ã¯è‹±å­—、dd ã¯æ•°å­—です。
     

コメント


      (?# ã¨ã„う並びは、開始を指定します。コメントは、次の右括弧まで
      ç¶šãã¾ã™ã€‚括弧のネストは許可されません。コメント中の文字は、
      ãƒ‘ターンマッチングには全く関係しません。

      PCRE_EXTENDED ã‚ªãƒ—ションが設定されている場合、文字クラスの外
      ã«ã‚るエスケープされていない # æ–‡å­—は、コメントを指定します。
      ã‚³ãƒ¡ãƒ³ãƒˆã¯ã€ãƒ‘ターン中の次の改行文字まで続きます。
     

再帰的パターン


      ç„¡åˆ¶é™ã®ãƒã‚¹ãƒˆã‚’許容する括弧を含む文字列にマッチを行う問題を考え
      ã¦ã¿ã¾ã—ょう。再帰を使用しない場合、実現可能な最良の方法は、何ら
      ã‹ã®å›ºå®šã—た深さのネストまでマッチを行うパターンを使用することで
      ã™ã€‚これでは、任意の深さのネストを処理することはできません。Perl
      5.6では、(他の機能と共に)正規表現で再帰を行うことを可能にする実験
      çš„な機能がサポートされています。専用のシーケンス (?R)が再帰を指定
      ã™ã‚‹ãŸã‚ã«ã‚µãƒãƒ¼ãƒˆã•れています。このPCREパターンによりこの括弧の
      å•é¡Œã¯æ¬¡ã®ã‚ˆã†ã«è§£æ±ºã•れます。(空白を無視するためにPCRE_EXTENDEDオプション
      ãŒè¨­å®šã•れていると仮定します)

       \( ( (?>[^()]+) | (?R) )* \)

      ã¾ãšã€ã“のパターンは開き括弧にマッチします。続いて、括弧以外の並
      ã³ã¾ãŸã¯ãƒ‘ターン自体に再帰的にマッチする部分文字列に何回でもマッ
      ãƒã—ます。最後に閉じ括弧にマッチします。

     ã“のパターン例には、ネストした無制限の反復が含まれており、このた
     ã‚ã€ãƒžãƒƒãƒã—ない文字列のパターンを適用する際に括弧以外の文字列に
     ä¸€å›žã ã‘マッチするサブパターンを使用することが重要です。例えば、
     ã“のパターンを次の文字列に適用した場合、

       (aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa()

     "マッチしない"という判定が速やかに行われます。しかし、一回限りの
     ã‚µãƒ–パターンを使用しない場合、対象文字列を分割可能な + ã¨ * ã®å
     å¾©ã®ç¨®é¡žãŒéžå¸¸ã«å¤šãã€å¤±æ•—を出力する前に全てを確認する必要がある
     ãŸã‚ã€ãƒžãƒƒãƒã«éžå¸¸ã«æ™‚間がかかります。

     å€¤ã‚’取得するサブパターンに設定される値は、サブパターンの値が設定
     ã•れる最も外側の再帰のレベルからのものです。上記のパターンを以下
     ã«ãƒžãƒƒãƒã•せる場合、

       (ab(cd)ef)

     å€¤ã‚’取得する括弧の値は"ef"であり、最上位レベルの最後の値です。
     æ¬¡ã®ã‚ˆã†ã«æ‹¬å¼§ã‚’追加すると、

       \( ( ( (?>[^()]+) | (?R) )* ) \)

      å–得される文字列は、"ab(cd)ef" ã¨
      ãªã‚Šã€æœ€ä¸Šä½ãƒ¬ãƒ™ãƒ«ã®æ‹¬å¼§ã®ä¸­èº«ã¨ãªã‚Šã¾ã™ã€‚一つのパターン内に
      15以上の取得用括弧がある場合、PCREは再帰の間のデータ保存用に
      è¿½åŠ ã®ãƒ¡ãƒ¢ãƒªã‚’å–å¾—ã™ã‚‹å¿…è¦ãŒã‚ã‚Šã¾ã™ã€‚ã“ã‚Œã¯ã€pcre_malloc ã«
      ã‚ˆã‚Šç¢ºä¿ã•れ、後で pcre_free ã«ã‚ˆã‚Šé–‹æ”¾ã•れます。メモリが取
      å¾—できない場合、メモリ不足エラーを再帰の内側から出力する手段
      ã¯ãªã„ため、最初の15個の取得用括弧についてのみデータが保存さ
      ã‚Œã¾ã™ã€‚
     

性能


     ãƒ‘ターンの幾つかの要素は、他の要素よりもより効率的です。
     (a|e|i|o|u) ã®ã‚ˆã†ãªé¸æŠžè‚¢ã®é›†åˆã‚ˆã‚Šã‚‚ [aeiou] ã®ã‚ˆã†ãªæ–‡å­—ク
     ãƒ©ã‚¹ã®æ–¹ãŒã‚ˆã‚ŠåŠ¹çŽ‡çš„ã§ã™ã€‚ä¸€èˆ¬ã«ã€æ§‹æˆãŒæœ€ã‚‚ç°¡å˜ãªã‚‚ã®ãŒ
     ãŸã„てい最も効率が良いです。Jeffrey Friedl ã®æœ¬ã«ã¯ã€
     æ€§èƒ½å‘上のために正規表現の最適化に関する多くの議論が
     è¨˜è¿°ã•れています。

     ãƒ‘ターンが .* ã§å§‹ã¾ã‚Šã€PCRE_DOTALLオプションが設
     å®šã•れている場合、対象文字列の始端でしかまっちできないため、パター
     ãƒ³ã¯PCREにより暗黙のうちにアンカー付きとなります。
     ã—かし、PCRE_DOTALL
     ãŒè¨­å®šã•れていない場合、メタ文字 . ãŒæ”¹è¡Œã«ãƒžãƒƒãƒã—ないので、PCRE
     ã¯ã“の最適化を行えません。
     å¯¾è±¡æ–‡å­—列が改行を含む場合、パターンは文字列の始端からではなく
     å„改行の直後の文字からマッチする可能性があります。例えば、
     ãƒ‘ターン

        (.*) second

     ã¯ã€å¯¾è±¡æ–‡å­—列 "first\nand second" (ただし、\n ã¯æ”¹è¡Œæ–‡å­—ã‚’
     æ„å‘³ã—ます) ã«ãƒžãƒƒãƒã—ます。
     æœ€åˆã«å€¤ã‚’取得される部分文字列は、"and" ã«ãªã‚Šã¾ã™ã€‚これを動
     ä½œã•せるには、PCRE ã¯å¯¾è±¡æ–‡å­—列の各改行の後からマッチを再度
     é–‹å§‹ã™ã‚‹å¿…要があります。

     ã“のようなパターンを改行を含まない対象文字列に使用した場合、
     PCRE_DOTALLを設定す
     ã‚‹ã‹ã€ã‚¢ãƒ³ã‚«ãƒ¼ä»˜ãã§ã‚ることを陽に示すためにパターンを ^.* ã§é–‹å§‹
     ã™ã‚‹ã“とにより最高の性能が得られます。
     ã“れにより、PCRE ãŒå¯¾è±¡æ–‡å­—列の改行を探し、そこで再スタート
     ã™ã‚‹ã“とを防止します。

     ãƒã‚¹ãƒˆã—た未確定の反復を有するパターンには注意を要します。
     ã“のパターンをマッチしない文字列に適用した場合には、実行に長い時
     é–“を要します。次のパターンを考えてみましょう。

       (a+)*

      ã“れは、33通りの異なった方法で、"aaaa"にマッチします。この数は、
      æ–‡å­—列が長くなるにつれて急激に増大します。(* åå¾©ã¯ã€0、1、2、3、
      4回マッチし、0以外の各々のケースで、+反復は異なった回数分マッチし
      ã¾ã™) ãƒ‘ターンの残りにマッチ全体が失敗するようなパターンである場
      åˆã€PCREは基本的に全ての可能性がある選択肢を調べるため、非常に長
      ã„時間がかかります。

      æ¬¡ã®ã‚ˆã†ã«æ–‡å­—リテラルが後にあるようなより簡単な場合には最適化が
      å¯èƒ½ã§ã™ã€‚

       (a+)*b

      æ¨™æº–のマッチ手順に着手する前に、PCREは対象文字列の後の方に"b"があ
      ã‚‹ã‹ã©ã†ã‹ã‚’調べます。これがない場合には、直ちにマッチは失敗しま
      ã™ã€‚しかし、リテラルが後にない場合には、この最適化を使用すること
      ã¯ã§ãã¾ã›ã‚“。以下のパターンと上のパターンの動作の差異を比較して
      ã¿ã¾ã—ょう。

       (a+)*\d

      å‰è€…は、全体が "a" æ–‡å­—である行に適用された場合にほぼ瞬間的に失敗
      ã¨åˆ¤å®šã—ます。一方、後者では、およそ20文字より長い文字列ではかな
      ã‚Šã®æ™‚間がかかります。